梅雨バテ?にご注意を!① からの続きです。
30代半ばの秋、突然の原因不明の不調に襲われた私は、出口の見えないトンネルに入ったような感じでした。
ちょうどこんな感じです。
目に映るものはみな灰色に見え、顔を上げることができない。
周囲は見えてはいますし人の笑顔も目にしますが、自分の心はそれに応えない。
今から思うと、とてもダークで憂うつです。
うつ病になったんじゃないかと思いました。
当時の自分がどんな状況にあったか、何に悩まされていたかをもう少し詳しく振り返ってみます。
倦怠感:
目覚めたときから疲れていました。
その日にやるべきことはたくさんあるのに、以前のような体力が出ません。
体力がないから気力が出ないのか、気力がなえているから体力を感じられないのか、よくわかりませんでした。
その日の仕事を急きょキャンセルして休むことしばしばでした。
休んでも何かが回復して力がよみがえるのを感じることもなく、ただ、罪悪感を打ち消すことにエネルギーを費やしていました。
焦燥感:
「ゆっくり休めばいい。そうすればきっと良くなる。仕事のことは心配しなくていい。」
自分でもそう思っていましたし、周囲も理解がありました。
とても感謝しました。
でも、得体の知れない焦燥感に圧倒されそうでした。
その日にどうしてもやらないといけないことはほんのわずかなのに、それが山のように思えて押しつぶされそうです。
今日一日が終わっていないのに、今日やるべきこともまだ片づけていないのに、1年先のプロジェクトのことが過剰に心配になったりします。
自分で自分の背に追わせる荷物をどんどん増やしているかのようでした。
不眠:
以前は寝つきが良く、床に就いて5分と経たないうちに眠っていたのですが、深夜2時をぱっちりとしたお目々と冴えた頭で迎えていました。
次の日の活動が気になるとそれに拍車がかかりますね。
身体は疲労感があるのに眠れない。
こりゃ、本当に辛い。
眠らせない拷問があると聞いたことがありましたが、眠りたいのに眠れないのもそれに近いなぁ、などと考えていました。
私はお酒があまり強くなく、ちょっと飲んでもすぐに眠くなってしまうので、
「あっ、そうだ! お酒のもう!」
これはいいアイデアだと思いました。
それで少量のワインなどを飲んで眠るようにしました。
寝つきは悪くないのですが、深夜1時過ぎに大抵目が覚めます。
そしてそれからが眠れない…
窓が白けてくるのを目撃してから、ちょっとだけまどろむという感じでした。
家族:
家族はほんとに支えになってくれました。
妻はもちろんですが、当時同居していた妻の両親や近隣に住んでいた妻の兄弟も理解があって。
私自身、自分に何が起こったのか当惑していたんですから、周りの人は理解に苦しんだと思います。
妻には大きなストレスだったと思います。
私は自分のことしか考えられなくなっていましたから、
世の中の不幸を一身に背負っているかのような夫は「しんどいよ~ こんなんならもう死んだほうがましじゃ~」
などと男らしくない弱音を吐くこともしばしば。
妻はそれをどんな気持ちで聞いていたんでしょうね。
きっと辛かったと思います。
妻もいっぱいいっぱいで、限界水位を超えることも。
こんな感じで、いろいろ情報を集め、良いと言われることは試し、食事、運動、休息に気を付け、それまでになかったほど健康的な生活を送り、そのうち何とかなるだろうと思っていました。
でも…
このトンネルはけっこう長かった、デス。
(今日は暗かったですね。すみません)
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