最近、夜尿症の女の子を治療させていただいています。現在、治療を始めてもう少しで3ヶ月が経ちます。その経過を何回かに分けてご紹介させていただきます。
来院時の症状
患者さんは、8歳の女のお子さんです。とても明るく、よく話してくださいます。初めてお母さんと一緒に来られた時はほぼ毎日、失敗してしまうという状況でした。
一般的には、1週間に1回以上のおねしょが続いていれば「夜尿症がある」とみなされるようです。そして、5歳で15~20%、10歳で5~10%に夜尿症があるという統計があります。こうしたことを考えると親御さんが心配されるのも無理もないことです。
本人は、体力はあまりない方で、運動能力もクラスの中では少し下の方だとのことでしたが、学校の先生はそれをとりたてて深刻には考えておられないとのことでした。
恥ずかしながら、何を隠そう私も小学生のころはまだ失敗していた記憶があります。
キャンプや旅行など、楽しいはずの行事のたびに多少の不安と緊張を感じていたのを覚えていますので、本人やお母さんのお気持ちも察せられ、なんとか力になれればと思い、整体学院の学院長や師範のにアドバイスをいただき、取り組み始めました。
夜尿症の原因として考えたこと
既に病院で診察を受けておられ、特に関係する器官に異常は見られないので特別な治療は受けておられず、様子を見ましょうとのことだったようです。
整体医学の見地からは、
膀胱と脳をつなぐ神経の経路のどこかに異常があるのでは
と考えました。
また、就寝時にリラックスして眠れるようにする
ことも助けになると考えました。
夜尿症-治療と経過(初期)
整体の治療は主に腰から下の筋肉、骨格、神経の調整を行いました。夜尿症特有の治療法というより、体全体のバランスを整えることを目的として治療に当たりました。その中で、膀胱につながる神経が通っている、脊柱の際、特に腰椎の際と仙骨の際・上面を丁寧に弛め、腰椎と骨盤の軽い矯正を繰り返しました。
この施術を始めて2回目くらいの時にはまだ毎日失敗していました。しかし、お母さんの話では、姿勢が良くなったことと、それまで練習していたコロなし自転車に乗れるようになったという変化があったとのことです。あまり周囲が焦ると本人にもストレスになるので、焦らず取り組みましょうとお話ししました。
次回はその後の経過をお知らせします。
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