突然腰痛になったら、パニックになってしまう方は少なくありません。
しかし、落ち着いて対処すれば心配ありません。
では、どうすればよいでしょうか
腰痛発症直後
無理をしないで、「絶対安静」が重要です。
その際、なるべく痛みが出ない、楽な姿勢でいることが必要です。
発症直後の痛みは激痛ですが、安静にしていると、2-3日で痛みは一気に引いていきます。
「子のまま動けなくなったらどうしよう」などと余計なことを考えて無理して動くよりも、安静にしているなら、筋肉の緊張をほぐし炎症を抑えることができます。
●楽な姿勢
・横向きに寝て、背中を丸め、足を「くの字」に曲げる(いわゆる、エビのような形)。足の間に座布団を二つ折りにしたものを挟んだ方が楽という人もいます。
・仰向けに寝るときは、膝の下に枕や座布団を入れて、なるべく腰が伸び切ってしまわないようにする。腰が伸びると、背骨は通常より反り返った状態になるので、痛みが増します。
一般的にはこのような姿勢が楽だといわれていますが、人それぞれ異なるので、いろいろ試してともかくなるべく痛まない姿勢をとるようにしましょう。
●温湿布?それとも冷湿布?
患部を温めた方が良いか、冷やした方が良いか、迷うことがよくあります。
それは腰痛の症状や種類によります。
一般的には、急性の腰痛の場合や炎症がある場合は、主に冷やす方法がとられます。
一方、慢性の腰痛の場合は、血流も滞っていると思いますので、温める方法がとられます。
しかし、温めて痛みが増す、症状が悪化するような場合は、すぐに中止し、医師の判断を求めるようにしましょう。
痛みがある程度治まったら
筋肉の炎症が治まれば、いくらか動けるようになるでしょう。でも、ここで油断して、「治った」と考えるのは禁物です。
炎症が治まると筋肉がある程度は動くようになるので、動作は楽になりますが、元に戻っているわけではありません。
コリや骨のずれが残っている場合も多いですし、以前からのゆがみが原因である場合は必ずと言っていいほど再発します。
そこで、自分の腰痛の原因が何だったのか、専門家の診察を受けるようにしましょう。
慢性的なゆがみが原因なら、このたびの痛みは、「からだからのSOS]と受け止めて、しっかり調整したいものです。
ある期間、筋肉や骨のゆがみを取り除く施術を受けたり、普段の生活で気をつけるべきことを学んだり、リハビリに取り組んだりと、からだのメンテナンスに注意を向けましょう。
痛み止めで抑えられた痛みは、必ず再び現れます。
そうならないためにも自己治癒力を高める取り組みをお勧めします。