「整体は痛いですか?」と尋ねられることあります。きっと皆さん、かすかな恐怖を感じておられるのではないでしょうか。確かに、整体にはボキッ!、バキッ!といったイメージがあります。
「ぎっくり腰になった時に、○○の整体で思いっきりバキッとされて、めちゃくちゃ痛かったけど、歩いて帰られたよ」とか、
「おじいちゃんの先生が、お尻の骨を力いっぱい蹴っ飛ばして、それはもう目から火が出るかと思った」
などという噂を耳にすることがあるからです。では、整体とはそれほど痛いものなのでしょうか?
痛みへの恐怖を覚悟して治療を受けなければいけないのでしょうか?
涙の向こうに初めて光が見えるのでしょうか?
整体はとても痛いのか
当店で施術する東洋整体蘇生術に関して言えば、とても痛いわけではありません。でも、少しは「痛い」かな。
整体の中には、リラクゼーションや癒しを主な目的とするものや、痛みや不調を「治療」することを目的とするものなど、その目指すところはいろいろです。俗に言う「癒し系」の整体はそれほど痛くはないでしょう。しかし、一時的に気持ち良くなっただけで、痛みの原因が軽減しているとは限りません。一方、治療を目的とする施術でも過度の痛みはお客さんのストレスになるだけでなく、筋肉を反射的に硬直させて治療の効果を損ないます。また、日本人の多くが、痛いければ痛いほど「効いている」と感じる傾向が強いので、必要以上に強く施術することもあるかもしれません。
東洋整体蘇生術は「治療系」整体です。長年体の中に溜め込んだ「痛みの素」とも言えるコリや歪みを取ることで、痛みを軽減し体の機能を回復するのを助けます。そして、体の悪いところほど、痛みを感じやすくなっています。
しかし、それを力任せに弛めようとしても体は抵抗するばかりで少しも弛まず、お客さんの苦痛は延々と続きます。東洋整体蘇生術の技術のすばらしさは、痛みを伴う筋肉の防御反応を解除しつつ、深層にあるコリを弛める独特の押圧技術にあります。
それを感じるとき、お客さんは「痛いけど気持ちいい~」と感じます。体は正直に反応するので、「効いている痛さ」と「苦痛でしかない痛み」を感じ分けますが、東洋整体蘇生術の「痛み」は、体の奥のコリが溶けていくような感覚を伴う「痛気持ちいい」感覚です。
治療に必要な痛み
痛みは必ずしも悪いものではありません。それは体が正常に機能している証拠でもあるからです。手足がしびれている人は、痛みを感じにくくなっていますし、あまりにもコリがひどいとやはり痛みを感じにくいことが少なくありません。
東洋整体蘇生術では、神経の歪みを調整する際、脳に「ここが悪い!ここを治せ!」という指令を与えるために、痛みを感じさせることがあります。これにより、脳はその部分に血液を送るよう神経系統に指示を出し、自己治癒力が作用するのです。といっても、その際の痛みも苦痛を伴うものではありませんのでご安心ください。
お客様とのコミュニケーションによって痛みをコントロール
「効いている痛み」でも治療に必要な痛みでも、「痛いものは痛いのです。そして痛いのはイヤです」とおっしゃる方も多いと思います。ですから、施術の際にはお客様とのコミュニケーションを大切にします。感じたことを何でも言っていただき、その方の許容範囲内で施術しますから安心です。
遠慮なく「痛い!」「イテッ!」とおっしゃってください。知らんふりはしません。
このように当店の施術は「ボキッ!バキッ!」の痛みはありません。痛みの恐怖に怯えることも涙を流す必要もありません。同時に、その場限りの気持ちよさでもありません。長年の辛さが改善され、体が変化していくのをきっと体感していただけると思います。