昨日は、月に一度開かれる、福山市での研究会に出席してきました。
たくさんのことを学んだのですが、その一つは、整体技術にはたゆみないバージョンアップが必要であると言うことです。

なぜ整体技術にバージョンアップが必要か

わたしたちは意識していませんが、わたしたちの体は日々新しくなっています。
古い細胞は死滅し、新たな細胞が生まれ、置き換わります。
何年かの周期でわたしたちの体を構成する細胞は、全く新しくなるのです。
質の良い細胞が生まれると体は健康を維持しやすくなりますが、質の悪い細胞が生まれる循環に陥ると、不調をきたします。
食習慣、環境、他の生活習慣によって体は影響を受け、この”体の入れ替わり”は良くも悪くもなります。
わたしたちが実感しているように、わたしたちを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。
その変化に応じて生活の質に影響を及ぼす痛みやしびれなどの要因や状態も変化するので、当然それを緩和するための治療方法も対応できるものに変化していかなければ、お客さんのニーズに対応して、健康に役立つ事はできないので、バージョンアップが必要なのです。

身体の変化のサイクル

環境のめまぐるしい変化に伴い、腰痛、肩こり、膝痛、自律神経の乱れによる他の不調の様態や原因も変化します。
同じ腰痛でも、椎間板ヘルニアを訴える人が減った代わりに慢性腰痛に悩まされている人が増える、脊柱のずれが生じる前に、その周辺の筋肉が内蔵機能の低下の影響でがちがちに固まって神経を圧迫するなど、実はずいぶん変わっているのです。
このような話を病院で聞くことは少ないですが、施術時間中、お客さんと十分な対話をしつつ、直にその筋肉や骨格、神経に触れているわたしたちは、それを実感しています。
PM2.5の影響や、震災による多方面へのダメージは、わたしたちの意識の水面下で確実に心身に影響を与え、変化を来していることでしょう。
最近は、その変化のサイクルが速くなっているのが特徴です。
わたしが師事している先生のお話ですと、最近は、1年で人間の体に変化が生じ、5年で全くモデルチェンジしているそうです。
一昔前の10倍くらいの速さで変わっています。
皆さんの腰痛も肩こりも首痛も症状は以前のものと同じようでも、原因はきっと変化しています。

単なるリラクゼーションなら、そのときに気持ちいいと思ってもらえばよいのであまり気にしなくてよいのでしょうが、原因を根本から取り除き、体の自己治癒力を上げるためには、これは見過ごせません。

整体による治療の方法も変化しなければ、お客さんを楽にすることはできないとわたしたちは考えています。
それで、わたしたちは、定期的に勉強し、指導と訓練を受けて整体技術のバージョンアップに努めています。

筋肉をゆるめるためのパージョンアップ

整体技術のバージョンアップの”きも”は、筋肉をゆるめる”ひと押し”の技術のバージョンアップです。
体の不調の原因の多くは、筋肉や神経の”こり”で、これをいかにしてゆるめるかが鍵になります。
こりも、筋肉の表面近くにあるものから、深いところにあるものまでいろいろです。
その種類も変わってきています。
肉体労働で生まれたこり、同じ姿勢を続けることで生まれたこり、ストレスから生まれたこり、内蔵機能の低下から生まれたこり、自律神経のバランス不調から生まれたこりなど様々です。

これらをゆるめるためには、筋肉表面を「揉む」だけでは不十分ですし、深いところにあるこりをとるためにとにかく力を加えて押さえることでは対応できません。
筋肉には、自己防衛機能があり、外部からの力が体に影響しないよう瞬時に固くなってしまいます。
そうなるといくら押しても揉んでもその下にあるこりにアプローチすることはできません。

それで、筋肉の防衛機能をいかに解除し、体が受け入れる状態を作りながら深層まで力を及ぼし、こりをゆるめるかが、大きなポイントになるのです。
しかし、この技術を習得するのは簡単ではありません。
状態の悪い人の体ほど押さえるとすぐに固くなりますから。
それで、わたしたちは皆さんのニーズに応えられるよう日々トレーニングを積んでいます。
深層のこりが取れるのを経験した人は、体の奥~の方にあるこりに響いた、あの痛気持ちいい~、何ともいえない至福の感覚を感じるのです。

その治療が終わったときは、体はすっきりです。
体の錆を取った感じです。

是非、皆さんの身体の変化に答える施術によって、快適な生活を取り戻してください。

 

 

 

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